当店で施工させて頂いているゴーストフィルムですが、有難い事にたくさんのご依頼を頂いております。
また、施工に伴ってご質問頂く事も多いので、ゴーストフィルムの施工に関して、少しご説明したいと思います。
順を追ってご説明したいと思います。
1、車検の可否について
車検に関しては、民間車検、ユーザー車検を問わず、透過率の測定が行われます。
これはフロントガラス、フロントサイドガラスには70%以上の透過率が法令基準で決められているためです。
当店でゴーストフィルムを施工する際、施工前に現状の透過率を測定し(又は実際に細かく切ったフィルムを張り付け)施工後の透過率の測定を行います。
その上で施工を行っていますが、確実に車検に通るという保証のあるものではありません。
これは測定器の測定公差がある為です。
当店では4基の測定器を使用していますが、測定値にばらつきがあります。
また、ゴーストフィルムは多積層フィルムという構造で薄いフィルムを何層にも重ねたフィルムです。
多積層フィルムは測定器によって測定値が大きく異なる傾向があります。
その中で測定値の高い物を採用し施工基準としています。(法令基準には透過率70%以上の記載がありますが測定器の指定はありません)
※追記 2023年1月13日に国土交通省より全国の陸運支局、および指定工場に透過率測定に関する通達が行われました。
これは法改正などではなく、透過率の測定機器及び測定方法にばらつきがあり測定方法等に関する再通知となります。
その上で、正式な透過率を求める上でPT50、PT500と呼ばれる透過率測定器の使用が推奨されました。
当店では簡易測定機での透過率測定となりますが、その上で70%以下の測定値になる車両やフィルム施工は申し訳ありませんがお断りしております。
2、施工後の視界に関して
ゴーストフィルムを施工後、何も貼っていないガラスに対してゴーストフィルム施工後は少なからず視認性が落ちます。
ゴーストフィルムを含む反射フィルムは光に対して反射しているので光の角度によっては室内を反射させる場合があります、
サイドガラスに貼った場合などは光の角度でサイドミラーが見にくくなってしまったり、ダッシュボードの上に物がある場合は室内から見て対象物を反射させる為、視界が悪くなる場合があります。
この様な場合、事故の原因になる事も考えられるため、お客様の自己責任にて施工させて頂いております。
当店にて施工済みのデモカーをご用意しておりますので視認性の確認などお気軽にお問い合わせ下さい。
基本的に当店では遮熱性能をお求めのお客様には透明の遮熱フィルムをおすすめしております。
3、施工時の異物混入や仕上がりについて
最近、多くいただく内容は他店で、若しくは出張作業で依頼をしたが仕上がりが悪く張り直しを検討しているという内容です。
反射系のフィルムは少しのほこりや異物の混入が通常のスモークフィルムより目立ちやすい傾向にあります。
当店にて張り直しの作業をさせて頂くお車が多いのですが、明らかに屋外で作業した形跡があったりフィルムの折れがあったりする車両があり施工側の技術が未熟な仕上がりの車両が御座います。
この様な車両の張り直しの場合、施工金額に加え現状のフィルムの剥がし料金が必要となります。
当店でも細心の注意を払い作業を行いますが、ペン先程の異物の混入などは御座います。
ゴーストフィルムを含む反射フィルムは施工性の難しい商材です。
ご予算に合わせた施工店選びも大事かと思います。
4、ゴーストフィルムの発色に関して
ゴーストフィルムは施工車両のフロントガラスの角度や天候などによって発色が異なります。
ご希望の発色に近くなる商材を出来るだけ提供させて頂いておりますが視点の角度によっても発色が異なる為施工前に試し張りなどして確認頂くのが確実かと思います。
その他、発色の色むら等はフィルムの特性上出てきます。
試し張りのご要望などはお気軽にお申し付け下さい。
5、ディーラーでの入庫拒否に関して
当店にて施工させて頂いたお客様の中にもディラーへの入庫拒否をされた方がいらっしゃいます。
基本的に事前にそのようなデメリットはお伝えしておりますが、70%以上の透過率があるにも関わらずゴーストフィルムを施工しているだけで入庫拒否されるのはお客様の不利益につながると考えております。
反射している、透明でない、というのは入庫拒否の理由にはならないと考えております。
法令基準値で70%以上と定められている以上、計測を行って下回っている場合のみ入庫拒否されるべきかと思います。
測定せずに入庫拒否される場合は、ディラーにきっちりと測定する様にお伝えください。
ただ、1で書いたとおり測定器によっての測定公差がある為、測定した上で入庫拒否される場合はフィルムを剥す必要があるかと思います。